18A2610401
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座
国民国家形成過程に仕込まれた「罠」を解析する 日本ナショナリズムの解剖学 その4

開講済

講座概要

講座番号 18A2610401
期間 2018年5月19日 ~ 2018年6月23日
回数 6回
曜日
時間 14:40~16:10
定員 50名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 7,000円 6,300円
申込期間 2018年3月1日 ~ 2018年5月18日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
キャンパス 横浜キャンパス

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

表題に記した「罠」とは、意識的に仕掛けられたものだけをいうだけではない。意識的であれ無意識的であれ、重大な誤りに陥る結果をもたらすことになった要因のすべてを指している。いうまでもなく重大な結果とは、人類史上最大の惨禍をもたらした第二次世界大戦に枢軸国として参戦したことである。そこに至る過程で大きな役割を果たしたイデオロギーがナショナリズムであり、そのウルトラ化であったこともいうまでもない。
今回の講座では、明治維新後、ナショナリズムが内包するアンビバレンスがどのように展開していったのかを、主要な思想潮流を検討しながら解析する。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2018/05/19 第一回 政治主体としての「民」の発見
幕末の尊王攘夷運動は、前期的ナショナリズムとかナショナリズムの先駆とか評されるが、それは必ずしも封建的身分制を否定するものではなかった。しかし、対外関係の緊張は、そうした尊王攘夷運動の限界を突破することを要請していた。吉田松陰の「草莽崛起」論の検討を通じて、その可能性と限界を探る。
第2回 2018/05/26 第二回 「一身独立」と「一国独立」の関係のアンビバレントな関係について
明治初期の啓蒙思想家福沢諭吉は「政府ありて国民なし」とか、「一身独立して一国独立す」と、国民の自覚的形成を説いたとされる。しかし、政府と国民、一身と一国の間には本質的な矛盾が含まれている。その矛盾にどこまで福沢が自覚的であったのかを検証する。
第3回 2018/06/02 第三回 自由民権運動が抱え込まざるをえなかった国家の問題
自由民権運動最大の思想家中江兆民の「三酔人経綸問答」の分析を中心として、自由民権運動が抱え込まざるをえなかった自己矛盾について考える。また、明治憲法・教育勅語・皇室典範体制成立の意味についても検討する。
第4回 2018/06/09 第四回 国学思想の行方
明治維新への政治的流動化をもたらした尊王攘夷運動、そしてその思想的背景となった国学的尊皇論の明治維新後の「衰退」過程を、「祭神論争」を素材にして検討する。
第5回 2018/06/16 第五回 国粋主義の登場とその意味
自由民権運動の衰退と前後して、欧化主義に対抗する思想として国粋主義が台頭してくるが、それが陸羯南に代表される「国民論派」として現れたことの意味を考える。
第6回 2018/06/23 第六回 ウルトラ化の予兆
日本ナショナリズムのウルトラ化が、何時ごろどのようにして開始されることになったのか、という問題について、国民論派の論客として登場し、クリスチャンでもあった徳富蘇峰の思想遍歴を検討しながら考える。

講師紹介

橘川 俊忠

神奈川大学名誉教授
1945 年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者 ― 人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)、『丸山眞男「日本政治思想史研究」を読む』(日本評論社)などがある。

※講師については都合により変更する場合があります

開講済

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