18B2610301
神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座
国民・国家・国粋そして帝国へ 日本ナショナリズムの解剖学 その5

開講済

講座概要

講座番号 18B2610301
期間 2018年10月20日 ~ 2018年12月1日
回数 6回
曜日
時間 14:40~16:10
定員 50名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 7,000円 6,300円
申込期間 2018年9月1日 ~ 2018年10月19日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
キャンパス 横浜キャンパス
備考 ※申込期間がガイドブックの記載から変更となっていますのでご注意ください。
ガイドブック表記申込締切:10/27(土)⇒10/19(金)

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

明治啓蒙思想や自由民権運動は、近代的国家とその担い手である国民をどのように作るかを課題としていた。しかし、自由民権運動が過激化のあげくに衰退に向かうと、日本のナショナリズムは、欧化への反動として国粋主義的傾向を強めていく。それは、伝統・文化・歴史などへの関心を惹起するものであったが、過剰な自負心を生み出す温床ともなった。また、憲法・皇室典範・教育勅語という国家の枠組みを定めた明治国家は、東アジアの清国・ロシアとの東アジアの覇権争いに乗り出し、帝国化への衝動を強めていく。そうした中でナショナリズムは国家の帝国主義政策と強権化を支えるイデオロギーへと転生を遂げていった。他方、そうしたナショナリズムの転生を危惧する動きも芽生えてきた。本講座では、明治後期から大正期の日本ナショナリズムのそうした動向を主要な思想家の言説を取り上げて分析するつもりである。なお、検討する思想家の資料は、当方で用意する。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2018/10/20 第一回 国民論派の政治論
自由民権運動の衰退と前後して、欧化主義に対抗する思想として国粋主義が台頭してくるが、それが陸羯南に代表される「国民論派」として現れたことの意味を考える。
第2回 2018/10/27 第二回 国民性論の登場
国粋主義の潮流は、伝統・文化の再評価の動きと連動するが、三宅雪嶺「真善美日本人」や志賀重昂「日本風景論」などのナショナリズムとしての性格を検討する。
第3回 2018/11/10 第三回 歴史観の転換
国粋主義的傾向の台頭は、歴史観の上でも啓蒙主義的文明史観から国民史的歴史観への転換を促すものであった。山路愛山らの「史論」の検討を通じて、歴史観とナショナリズムとの関係について論ずる。
第4回 2018/11/17 第四回 平民主義から帝国主義へ
徳富蘇峰は『将来の日本』で平民主義の旗手として華々しく登場したが、『大日本膨張論』で帝国主義者へと大転換を遂げた。彼の転換の論理を検討する。
第5回 2018/11/24 第五回 帝国主義批判の思想
日本の帝国主義化は、国家の強権化と日本社会の新しい分断とを伴った。そうした日本の状況への批判とそのナショナリズムとの関係について考える。
第6回 2018/12/01 第六回 日本文化への反省の契機
日本文化への自己賛美に対して、明治以後の近代化への反省的思考も生まれてくる。新しい国学ともいうべき民俗学もそうした反省の学としての性格を持つ。柳田国男の思想をナショナリズム論の観点から分析し、その反省の契機について検討する。

講師紹介

橘川 俊忠

神奈川大学名誉教授
1945 年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者 ― 人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)、『丸山眞男「日本政治思想史研究」を読む』(日本評論社)などがある。

※講師については都合により変更する場合があります

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