開講済
講座番号 | 23B1600800 |
期間 | 2023年10月7日 ~ 2023年12月2日 |
回数 | 8回 |
曜日 | 土 |
時間 | 13:00~14:30 |
定員 | 50名 ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。 |
受講料 | 13,500円 12,100円 |
申込期間 |
2023年9月1日 ~
2023年10月4日 ※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。 |
会場 | KUポートスクエア |
教材 | ※教材費は受講料に含まれません。購入等については講座開始前にご案内します。 |
※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 :一般の方
:神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。
※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。
日本国民である親から生まれ、日本国籍を持ち、日本人として育ってきた者で、日本とは何かということを十分に知っているかと問われて、確信を持って知っていると答えられる者はどのくらいいるのだろうか。知っているつもりだけであったり、知っているだけのわずかな知識をすべてだと勘違いしていたりすることはないだろうか。私自身について考えても、知っているかと正面から問われて、とても「はい知っています」とは答えられない。第一、「知っているか」とはどういうことを言うのかも明確には分からない。日本とされる地域の隅々まで行ったことがあるわけではないし、日本に住んでいるすべての人を知っているわけでもない。有史以来の主な出来事に限ってもどこまで知っているのか心もとない限りである。せめて、明確な方法意識をもって、知りうる限りの資料を集め、日本を知ることに努めた優れた先人の業績を解読し、日本を知るとはどういうことなのかを考える指針を伝えたいと思う。
回 | 開講月日 | 内容 |
---|---|---|
第1回 | 2023/10/07 |
日本を知るとはどういうことか 日本を知るとは、現在日本とされている地域とそこで生きている人々の生活や過去の出来事のすべてを知り尽くすことでない。第一そんなことは不可能だ。だとすれば、何を知ることが重要なのか。まず、その問いについて答えるとともに、何故四人を選んだかを明らかにする |
第2回 | 2023/10/14 |
柳田国男の民族観・日本論・稲作農耕民を中心とした民俗研究について 柳田の民族問題についての考え方、国家観を探り、日本民族の起源や民俗の特性についての見解を分析する |
第3回 | 2023/10/21 |
前回の続き |
第4回 | 2023/11/04 |
津田左右吉の歴史学 津田の日本古代史・記紀神話研究の分析、「文学に現れたる我が国民思想の研究」が明らかにしたものは何かを検討する |
第5回 | 2023/11/11 |
前回の続き |
第6回 | 2023/11/18 |
旅人宮本常一が見た日本 稀代の旅人宮本常一は何を見ようとしたのか。宮本と調査・地域とのかかわり方について考える |
第7回 | 2023/11/25 |
網野善彦が見ようとした「非農業民世界」の問題 網野は、制度史・体制史ではない民衆を中心とした歴史像を提示しようとしたが、その歴史像は日本を認識することに対してどういう意味を持っているのかを考える |
第8回 | 2023/12/02 |
再度、日本を知るということはどういうことか、を考える。 多くの日本論・日本人論・日本文化論は、実感論的・経験主義的観点にとどまり、主観的議論に陥る欠点を免れていない。四人の研究業績を踏まえて、客観的に日本を知るための方法論の構築を試みる |
神奈川大学名誉教授
1945年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者―人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)、『丸山眞男「日本政治思想史研究」を読む』(日本評論社)などがある。
※講師については都合により変更する場合があります
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