開講済
講座番号 | 23B1601000 |
期間 | 2023年10月6日 ~ 2023年12月8日 |
回数 | 9回 |
曜日 | 金 |
時間 | 16:00~17:30 |
定員 | 30名 ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。 |
受講料 | 18,500円 16,800円 |
申込期間 |
2023年9月1日 ~
2023年10月3日 ※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。 |
会場 | KUポートスクエア |
備考 | ※第4回10月27日、第5回11月10日、第7回11月24日は講師の都合によりライブ配信(リモート)講義となります。ご自宅よりZoom にてご視聴ください。オンラインでの受講が難しい方は教室にてリモート講義の受講をお願いします。 ・「ライブ講座」では、ビデオ会議ツール「Zoom」を使用しリアルタイムで授業を配信します。 ※「ライブ講座」ご受講にあたり下記のシステム環境が必要です。各自、環境の準備と確認をお願いします。 1.パソコン・スマートフォン・タブレットなどの端末 2.インターネット環境 3.マイク(内蔵または外付け) 4.ウェブカメラ(内蔵または外付け) (マイク付きヘッドフォンセットの場合、音声をクリアに聞く・話すことができます。) |
教材 | 下斗米伸夫著『プーチン戦争の論理』(集英社インターナショナル新書)2022年 参考価格:860円 下斗米伸夫編『ロシアの歴史を知るための50章』(明石書店)2016年 参考価格:2,000円 ※教材費は受講料に含まれていません。購入等については講座開始前にご案内します。 |
※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 :一般の方
:神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。
※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。
昨年2月のプーチン大統領によるウクライナ戦争で、国際政治の基本的構造が変容している。もっともこの悲劇の理由を理解するのは、ソ連崩壊後以前からの東西関係、ロシア―ウクライナ関係の変化もあり、けっして容易ではない。本オムニバス講座では、正教とカトリックといった「文明の衝突」、また帝国やソ連の歴史的な形成と崩壊のダイナミクスにも触れた上で、冷戦後30年ほどのロシア・ウクライナ関係の展開を、政治、経済、文明的視角から考察する。市民の視座から見たり、現在のハンガリーの現代史研究者やウクライナの通貨誕生やロシアの自動車企業立ち上がりにかかわった専門家もお招きして多角的視点から考察する。
※第4、5 、7 回のみライブ開催となります。ご自宅よりZoom にてご視聴ください
回 | 開講月日 | 内容 |
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第1回 | 2023/10/06 |
ウクライナ戦争下のロシア国民の声【小林 昭菜】 ロシアから見たウクライナ戦争はどう見えているのか。日本では語られなくなって来ている戦時下のロシアから見たウクライナ戦争を、ロシア国民の声から紐解いていく。 |
第2回 | 2023/10/13 |
文明、宗教、そして戦争【三浦 清美】 今回のロシア・ウクライナ戦争の根底には、西と東のキリスト教の文明の対立がある。ロシアをはじめとする東方正教の世界観と西欧キリスト教の世界観は、どう異なっているかを、①イエス・キリストの捉え方、②言語への態度、③暦の在り方、④過去への姿勢、⑤統治機構の構造の五つの観点から明らかにする。 |
第3回 | 2023/10/20 |
ロシアにおける帝国と戦争【花田 智之】 今般のウクライナ戦争に見られる、ロシアの大国主義に基づいた対外戦略の歴史を、帝国と戦争の観点から概観する。また両世界大戦期の日ソ関係にも注目して、ロシア・ソ連の外交・安全保障戦略の特徴を明らかにする。 |
第4回 | 2023/10/27 |
ソ連崩壊のあと- 人々はどう乗り切ったか(ライブ配信)【馬場 朝子】 ソ連崩壊は、社会主義から資本主義への社会の大転換だった。経済混乱、価値観の逆転、無法地帯のような社会に希望と挫折と諦めが渦巻いた。その実態を庶民目線から見る。今、ロシアにソ連ノスタルジーが広がる。その根底にあるのは、現在の資本主義世界の限界への問いでもある。 |
第5回 | 2023/11/10 |
ウクライナ国家と経済(ライブ配信)【西谷 公明】 通貨と国家は不可分の関係にある。ウクライナのルーブル通貨圏離脱、東西ウクライナの対立、「宗主国」ロシアとの角逐を振り返り、30年後の独立戦争へと続く対立の原点を明らかにする。同時に戦後の課題について考える。 |
第6回 | 2023/11/17 |
経済からみたウクライナ戦争【伏田 寬範】 2000年代以降、ロシア経済は世界経済に統合されることで急成長を果たす一方、脱工業化が進み、先進国に資源を供給する「付属物」の地位に転落した。西側の経済制裁によって世界経済から分断されようとするロシア経済の今後について展望する。 |
第7回 | 2023/11/24 |
東欧から見たウクライナ戦争(ライブ配信)【木村 香織】 モスクワとブダペスト間を行き来しながら研究生活を送るなかで、今回のウクライナ危機に遭遇した。本講座ではウクライナ危機を旧東欧諸国の目線と歴史家の冷めた視角から具体的にえがく。また、講師はハンガリーでウクライナ支援のボランティア活動に参加した。実際に見たハンガリーの難民政策(そしてその問題点)に関しても報告する。 |
第8回 | 2023/12/01 |
なぜ戦争になったか?【下斗米 伸夫】 この悲劇の戦争はどうして始まったのかを考えると、なかなか容易でない。1000年以上前のルーシ国家誕生、ロシア革命後のウクライナ問題、ソ連崩壊時における両国関係のねじれた争点、米ロ関係とNATO 拡大、そして終結の条件を考える。 |
第9回 | 2023/12/08 |
ウクライナ戦争後の世界【下斗米 伸夫】 2022年2月24日から二年近くになる紛争の展開と要因、そして終結の条件を考える。ロシアとウクライナのそれぞれの国内政治、経済要因、NATOと米国の事情、ウクライナ反転攻勢の展望と「朝鮮半島」凍結モデルとの関係、これからの世界政治秩序のあり方も考察する。 |
多摩大学准教授
長野県生まれ。多摩大学准教授。主要著作『シベリア抑留 米ソ関係の中での変容』岩波書店、2018年、「ロシアから見たウクライナ問題」『アジアアフリカ研究』62(4)2022年。
早稲田大学教授
文学学術院教授。博士(文学)。専門分野は、スラヴ文献学、中世ロシア文学と中世ロシア史。著書に『ロシアの源流-中心なき森と草原から第三のローマへ-』(講談社、2003)、『ロシアの思考回路 その精神史から見つめたウクライナ侵攻の深層』(扶桑社、2022)など。
防衛研究所主任研究官
1977年生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。ロシア科学アカデミー東洋学研究所客員研究員などを歴任。専門はロシア政治外交史。最近の主な業績に『日ソ戦争史の研究』(共著、勉誠出版、2023年)などがある。
元 NHKディレクター
エコノミスト、ロシアトヨタ元社長
エコノミスト。早稲田大学大学院経済学研究科修了。ウクライナ日本大使館専門調査員、ロシアトヨタ社長、国際経済研究所取締役・理事などを歴任。主な著書に『ロシアトヨタ戦記』(中央公論新社)『ウクライナ 通貨誕生-独立の命運を賭けた闘い』(岩波現代文庫)など。
神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科准教授
2014年7月、京都大学大学院経済学研究科修了。2011年4月~2023年3月まで日本国際問題研究所研究員を務めたのち、2023年4月より現職。専門はロシア経済、産業政策。
ロシア科学アカデミースラヴ学研究所研究員
神奈川大学特別招聘教授
1948年生まれ。法学博士(東大)、バーミンガム、ハーバード大客員研究員、法政大学名誉教授、神奈川大学特別招聘教授。専門はソ連史、冷戦史、ロシア政治、近著に『日ロ関係史―パラレル・ヒストリーの挑戦』等50冊。
※講師については都合により変更する場合があります
開講済