開講済
講座番号 | 24A1600023 |
期間 | 2024年4月2日 ~ 2024年5月7日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 火 |
時間 | 12:30~14:00 |
定員 | 50名 ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。 |
受講料 | 9,000円 8,100円 |
申込期間 |
2024年3月1日 ~
2024年3月19日 ※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。 |
会場 | KUポートスクエア |
教材 | ※講師の判断により、講義内でプリントを配布することがございます |
※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 :一般の方
:神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。
※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。
1000年の歴史と伝統を誇るイギリス王室の存続の危機が囁かれている。多様な民族が共存する社会に急激に変容しつつあることが要因の一つである。ヨーロッパのほとんどの王室が滅びたなか、生き延びてきたイギリス王室に如何なる未来が待っているのか。皇室を視野に入れながら、人間関係が希薄になりデジタル化してゆく社会におけるロイヤル・ファミリーの役割を考えてみよう。
回 | 開講月日 | 内容 |
---|---|---|
第1回 | 2024/04/02 |
イギリス王室が生き延びたわけ 英仏海峡によってヨーロッパ諸国と物理的に隔てられたイギリスは、大陸での戦争、動乱、変革の影響を直接受けることなく、独自の道を歩んできた。議会を発達させ、立憲君主制へ舵を切り、女性の王位継承を認め、外国から国王を迎えたりして延命を図った。節操がないと言われるほど柔軟に対応し、延命を計ってきた。しかし、今、最大の危機に面している。難民・移民など外国人の急激な増加によって社会が多様化し、王室の存在意義が問われているのだ。 |
第2回 | 2024/04/09 |
宗教戦争に蹂躙されるフランス ドイツにマルティン・ルターが登場したことにより、1000年以上培ってきたキリスト教社会の価値観が根底から揺らぐ。フランスは旧教と新教の争いに蹂躙され、特に、ユグノー戦争(1560-98)によって、ヴァロア王朝は滅びた。 |
第3回 | 2024/04/16 |
モラルの腐敗の巣窟ヴェルサイユ宮殿 宗教戦争で滅びたヴァロア王朝を継いだブルボン王朝は、フランス革命の勃発により、ルイ16世とマリー・アントワネットが処刑され、幕を閉じた。革命の火種はヴェルサイユ宮殿建造時に端を発し、王室内部の道徳的腐敗が滅びを招いた。 |
第4回 | 2024/04/23 |
ネーデルランド(オランダ)に揺さぶられるスペイン スペイン王フェリペ2世は父カール5世からネーデルランドを引き継いだ。しかし、ネーデルランドの風土や慣習や制度に無知なために、国家的規模の反発を招き、それを力で封じようとして内戦に。この内戦のなかから新しい王朝が生まれ、オランダの繁栄と安定を生む。 |
第5回 | 2024/05/07 |
スペイン・ハプスブルク、オーストリア・ハプスブルク帝国の終焉 オーストリアの小貴族にすぎなかったハプスブルク家は結婚政策によって拡大し続け、ついには「陽の沈まぬ国」に。しかし、血の純潔を重んじて血族結婚を続けたために、生殖能力を欠く王を生み、終焉を迎える。現在のスペイン王室はフランス王ルイ14世の末裔である。オーストリア・ハプスブルク家の終焉(第一次世界大戦後)は、女性の王位継承を認めない家訓を破って、マリア・テレジアが王位を継承したことに端を発する。 |
神奈川大学名誉教授
1974~78年、英国ケンブリッジ大学にて中世英文学を学ぶ。ケンブリッジ大学専任講師、静岡大学教授、神奈川大学教授を経て、神奈川大学名誉教授。主要著書『エリザベス一世―華麗なる孤独』(中央公論新社)、『シェイクスピアと鏡の王国』(筑摩書房)、『シェイクスピアのフォークロア』(中央公論)、『真訳 シェイクスピア四大悲劇』(河出書房新社)、訳書『ユングとシェイクスピア』(みすず書房)、他多数。
※講師については都合により変更する場合があります
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