24B1600021
歴史と文化からたどる日本とブラジルの130年【対面講座】 後援:駐日ブラジル大使館

開講中止

講座概要

講座番号 24B1600021
期間 2024年11月2日 ~ 2024年12月14日
回数 5回
曜日
時間 10:30~12:00
定員 16名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 9,000円 8,100円
申込期間 2024年9月2日 ~ 2024年10月19日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
会場 KUポートスクエア
講座レベル なし
教材 なし
※講師の判断でプリント等を配布することがございます。

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

来年2025年は、日本とブラジルが「日伯修好通商航海条約」を締結し、外交関係を樹立してから130周年を迎えます。両国間には、日本からの移民やニッケイ人の来日など緊密な人的関係が築かれてきました。本講座では、移民の歴史や食・音楽文化を手がかりに両国間のつながりを学び、「遠くて近い国」ブラジルについて理解を深めることを目的としています。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2024/11/02 「笠戸丸」からはじまるブラジル日本移民の歴史(加藤里織)
ブラジルは、ポルトガルからの独立以降、さまざまな移民を受け入れながら発展してきました。日本からの移民は1908(明治41)年の「笠戸丸」移民から始まり、戦前・戦後を合わせて約25万人がブラジルへ渡りました。1895(明治28)年の日伯間外交関係樹立から、1973(昭和48)年の「にっぽん丸」までの移民船時代、そして航空機での移住に至るまでの日本移民の歴史について理解を深めます。
第2回 2024/11/09 ブラジルと日本の食交流(加藤里織)
ブラジルには、さまざまな国からの移民のほか、先住民や同国を植民地としたポルトガル人、奴隷として連れてこられたアフリカ系の人々の子孫など、多人種・多民族が暮らしています。ブラジルの食文化は、このような多様な人種・民族の食文化の影響を受けて発展してきました。日本移民が多く住むサンパウロでは、日本食の影響を受けた料理も生まれています。本講座では、ブラジルと日本のつながりを食文化という視点から探ります。
第3回 2024/11/30 地域社会をつくる鶴見のブラジル人―沖縄というルーツに着目して(藤浪海)
京浜工業地帯の中核地域として発展してきた横浜市鶴見区。この地域には1980年代から、ブラジル人をはじめとした南米出身者(その多くは沖縄ルーツ)が集住するようになり、現在ではかれらが地域形成の主体として活躍するようになっています。本講義ではこの鶴見に暮らすブラジル人の生活史をもとに、鶴見・沖縄・ブラジルの歴史的なつながりを確認しつつ、かれらブラジル人がいかに地域形成の主体となっているのかを議論していきます。
第4回 2024/12/07 ブラジル発のオペラからボサノバ、ファンキまで(加藤勲)
ブラジルの音楽と言えば、ボサノバやカーニバルの音楽としてのサンバがよく知られています。これらの音楽が成立したのは20世紀に入ってからであり、現在のような「リオのカーニバル」になったのも1980年代以降の事です。本講座では、19世紀の奴隷制後期のブラジル音楽から、MPBを始めとするボサノバ、サンバなども含めた現在のポピュラー音楽や、ファンキなどのクラブ音楽までを、その歴史的背景と共に紹介します。
第5回 2024/12/14 サンバのリズムとカーニバルの歴史(加藤勲)
ポルトガルのカーニバル時期の祭りであったエントルードは、植民地時代の14世紀にブラジルに伝搬しました。その後カーニバルは、奴隷制廃止後のリオ連邦区郊外で発生したサンバと結びつけられてきました。現在ではリオとサンパウロ両市の観光資源として運用され、ブラジルを代表する文化として知られています。本講座では、ブラジルのカーニバルの文脈で育まれたサンバについて学び、その音楽を探求します。

講師紹介

加藤 里織

神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、 同大学国際日本学部非常勤講師ほか
2009年からJICA横浜海外移住資料館で展示ボランティアガイドを務めている。専門は日本近現代史。移民・奄美・食文化・海外神社などを研究。主な論文に「誰が泡盛を近代日本で広めたのか」『歴史民俗資料学』創刊号(2024年)。

藤浪 海

関東学院大学社会学部准教授
在日ブラジル人の結成したNPO法人ABCジャパン理事として移民支援に携わりつつ、日本に暮らす移民について研究している。主な論文に「沖縄系としての生活史と『定住』の模索」『海外移住資料館研究紀要』18号(2024年)、翻訳にP.コリンズ『インターセクショナリティの批判的社会理論』勁草書房(共訳、2024年)。

加藤 勲

音楽芸術家
主にドラムセット、ラテン・アフロ系パーカッションの演奏と、リズム・打奏について指導や研究をしている。ブラジル・ソウザリマ音楽大学ドラムセット・パーカッション科卒業、沖縄県立芸術大学音楽芸術研究科修了。YAMAHA, Zildjian, Conteporânea社とエンドース契約。主な論文に「エスコーラ・ジ・サンバにおける象徴と音楽の関連」(『非文字資料研究』2024年9月刊行第29号に掲載予定)。

※講師については都合により変更する場合があります

開講中止

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