25A1600005
【開講決定】生物学者が語る 寿司ネタと酒の肴の生物学【対面講座】  

受付終了

講座概要

講座番号 25A1600005
期間 2025年5月10日 ~ 2025年5月31日
回数 4回
曜日
時間 13:00~14:30
定員 30名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 8,000円 7,200円
申込期間 2025年3月3日 ~ 2025年4月26日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
会場 KUポートスクエア
講座レベル なし
教材 (配布)

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

講師は海産の無脊椎動物(ウニ、ホヤなど)を材料に発生学の研究を行ってきました。研究材料の入手には漁協との交渉や漁船に同乗して採集させてもらうこともありました。これらの生物は寿司や酒の肴でもあります。本講座ではこれらの生物から得られた研究成果を解説するとともに、食材料としての特性や食文化について紹介します。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2025/05/10 ウニ、ナマコ(棘皮動物)
ギリシャ時代の動物学者アリストテレスはウニの歯が5本であることを記載している。ウニは実験動物として注目されてきた。発生の実験・観察に適しており、研究成果はヒトの生殖医療にも応用されるようになった。これらの研究成果を解説する。研究に利用するのは生殖時期のウニであるが、食材となっているのは未成熟の生殖巣であり、その味は精巣と卵巣では異なる。その理由なども説明する。
第2回 2025/05/17 ホヤ(原索動物)
酒の肴として好まれるマボヤは東北地方で盛んに養殖されており、平安時代に編纂された「延喜式」には珍味として天皇に献上されたとの記載もある。ホヤ類は高等動物であり、雌雄同体であるが同じ個体から放出される卵と精子では受精しない。つまり、自己と非自己を見わけており、この分子レベルの研究が進み免疫学も進歩した。これらの背景を解説する。
第3回 2025/05/24 鮭とサーモン、鰻と鮪
最近、サーモンが寿司ネタとして人気となっている。鮭は生食ができないがサーモンは寿司ネタとなる理由を説明する。絶滅危惧種に指定されている鰻(ニホンウナギ)はまだ採算がとれないが完全養殖法が確立し、鮪は完全養殖で採算がとれるようになっている。これらの養殖技術や自然界での回遊について説明する。
第4回 2025/05/31 カニとエビ、タコとイカ
カニとエビは主に海に棲む節足動物で甲殻類として同類とされているが、良く観察すると形態や行動は大きく異なる。タコとイカは貝類と同じ軟体動物ではあるが、足の上に頭部その上に腹部があるので頭足類として纏められており、他の生物との違いが大きい。イカ墨とタコ墨は逃避行動としての役割は同じだが食材となるのはイカ墨のみである。これらの無脊椎動物の生物学的特徴とともに、我々の味覚の元となる成体成分についても解説する。

講師紹介

日野 晶也

神奈川大学名誉教授
1979年早稲田大学理工学研究科応用物理学専攻博士課程修了(理学博士)。名古屋大学理学部生物学教室助手(この間1983年~1985年ワシントン大学医学部生化学研究室研究員)。1989年神奈川大学理学部応用生物科学科(後の生物科学科)専任講師、1991年助教授。2013年4月から2017年まで神奈川大学理学部長、2022年9月22日まで学校法人神奈川大学理事。現在、神奈川大学名誉教授、「総合理学研究所」所員。日本動物学会所属。専門は海産無脊椎動物を研究材料とした発生生物学。

※講師については都合により変更する場合があります

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