25A1600018
日本語ってどんなことば?【対面講座】 認知的視点から日本語の姿を見る

キャンセル待ち

講座概要

講座番号 25A1600018
期間 2025年8月4日 ~ 2025年9月8日
回数 5回
曜日
時間 15:30~17:00
定員 30名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 10,000円 9,000円
申込期間 2025年3月3日 ~ 2025年7月22日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
会場 KUポートスクエア
備考 ご好評につき現在キャンセル待ちとなっております。
キャンセル待ちをご希望の方はKUポートスクエアまでお電話にてご連絡ください。


ご好評につき定員を拡大いたしました。
講座レベル なし
教材 (配布)

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

私たちにとって母語である日本語は、無意識のうちに獲得したものであり、いわば空気のような存在です。母語という窓を通して外界を認知し、事態把握の仕方を身につけ、一方事態把握の仕方に応じてことばを使います。この「認知の視点」から日本語をみるとどんなことが見えてくるでしょうか。
母語の日常的使用をちょっと立ち止まって考えてみませんか。その表層の下にある気付きにくい日本語の深層を共に発見していきたいと思います。ことば遣いの美しさ、豊かさ、細やかさの認識とともに、日本人および日本文化にも思いが及ぶことになるでしょう。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2025/08/04 三表記(書きことばの特異性)
漢字、ひらがな、カタカナという三表記をもつことばは世界に類を見ません。外からのものを取り入れて調和させ、独自のものを作り上げ、自分のものとしました。同じこと/ものを文字にするのにいずれを使うか、文字遣いの美しさと細やかさは日本語の独壇場です。
第2回 2025/08/18 オノマトペの世界
「さくら ひらひら 舞い降りて」の「ひらひら」の意味はなんと言ったらいいでしょうか。五感覚、身体とことばの繋がり現象として、これほど広範囲に使われ、新規に作られる現象は日本語独特のものと言えるでしょう。
第3回 2025/08/25 ① 常体形(「である」)と丁寧形(「です・ます」)の切り替え
② 過去形(「た」)と非過去形(「る」)の混在

①は、コミュニケーションの相手によって交代するものですが、同じ相手に向かって絶えず行き来します。日本人の〈ウチ〉と〈ソト〉の意識と結びついています。②は、過去の出来事を述べているのに「た」形と「る」形が行き来します。語り手・話し手の視点が移動し、事象を連続したものとしてみています。
第4回 2025/09/01 事象の主体・個体を目立たせない表現―「風呂敷で包む」
「古池やかわず飛び込む水の音」の蛙は1匹なの?何匹もいるの?「涙の数だけ強くなれるよ(中略)抱きしめている思い出とか/プライドとか捨てたら/またいい事あるから」の「とか」の意味は?「泣いている子どもを助けた」と「子どもが泣いているのを助けた」はどっちが好き?事象に関わる当事者を目立たせないで関係性を示す現象が日本語の特徴です。
第5回 2025/09/08 一葉の絵としての日本語の世界(本講座の結論、まとめ)
行為の「担い手」としての認知ではなく、行為者、対象者/物そのものに注目するというより、それらを含む環境全体に視点があり、心的動きまで含まれるというのが日本語の世界です。日本語表示は(デジタル的というより)むしろアナログ的感じが強いように思います。このアナログ的側面は一枚の静止画に通じると考えたいのです。

講師紹介

武内 道子

神奈川大学名誉教授
日本女子大学文学部英語英文学科卒業、国際基督教大学大学院教育学研究科(英語教育専攻)修了。アメリカインディアナ大学大学院言語学科修了。ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)言語学科客員教授。専門は言語学、英語学、認知語用論。著書に、『石油の国に住んでみて』(毎日新聞社)、『手続き的意味論―談話連結語の意味論と語用論』(ひつじ書房)、『発話と文のモダリティ』(編著 ひつじ書房)。翻訳書に、『アメリカの素顔』(丸善ライブラリー)、『思考と発話 明示的伝達の語用論』(共翻訳 研究社)、『認知語用論の意味論―真理条件的意味論を超えて』(共翻訳 ひつじ書房)など。

※講師については都合により変更する場合があります

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