講座番号 | 25A1600044 |
期間 | 2025年6月28日 ~ 2025年7月26日 |
回数 | 5回 |
曜日 | 土 |
時間 | 15:30~17:00 |
定員 | 20名 ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。 |
受講料 | 9,000円 8,100円 |
申込期間 |
2025年3月3日 ~
2025年6月13日 ※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。 |
会場 | KUポートスクエア |
講座レベル | なし |
教材 | (配布) |
※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 :一般の方
:神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。
※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。
日本各地では数多くの遺跡発掘調査が行われ、地下に埋もれていた遺跡が膨大な出土品と共に明らかにされている。その成果はマスコミなどにより報道され、多くの人の注目を集めている。しかし、新聞やテレビを賑やかす様な「新発見」にとどまらず、調査によって蓄えられた発掘データの積み重ねによって、『日本史』像に再考を迫るような新事実も明らかにされている。これまで聞いたことのある『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」が見えはじめている。
本講座では、長年にわたり県下の遺跡・遺物研究の最前線に立つ新進気鋭の研究者により、考古学の各時代の基礎的な知識から説きおこし、さらに最新の研究成果や分析法などについても平易に解説していく。そして、「遺跡・遺物の魅力」を通じ、博物館や遺跡の訪問が楽しくなるような最新情報を提供し、「考古学の楽しさ」を伝えたい。
昨年に続き本年は、神奈川県域の各地の調査成果について、研究史を回顧しつつ、最新の調査情報について、時代ごとに論ずることにより、『新たな日本史』像について再考し、文化遺産保護の意義について考えていきたい。
回 | 開講月日 | 内容 |
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第1回 | 2025/06/28 |
列島東部の考古学研究のあゆみと最新事情 20世紀後半になり、埋蔵文化財の発掘調査の体制が整えられ発掘調査は大規模化し、発見・新事実が続々と世間を賑すようになりました。考古学研究の道のりをたどるという視点から、現今の21世紀までの幾つかのトピックスをたどりつつ、考古学史の視点から平易に最新研究への道のりを解説します。(西川 修一) |
第2回 | 2025/07/05 |
身体象徴からみる縄文時代の社会変動 縄文時代には、土偶・石棒や顔面付土器などの道具、そして墓に収める遺体・遺骨など身体を象徴的に用いた事例が多くみられます。近年の研究で、それらは徐々に複雑化・過激化していくことがわかってきました。これらの動向を社会の変動とあわせて考えてみたいと思います。(中村 耕作) |
第3回 | 2025/07/12 |
集落と住居からみる南関東の弥生社会 本格的な水稲農耕が行われた弥生時代において、神奈川県を含む南関東の社会がどのように変化したのかを、最新の調査事例に基づいて解説します。土器や石器だけでなく、集落や住居からは何が読み解けるのか。意外と知られていない当時の住まいの実態を紐解きながら、「家族」や「社会」について考古学の視点から迫ります。(佐藤 兼理) |
第4回 | 2025/07/19 |
サガミ社会の形成にみる古墳・横穴墓 古墳時代終末期の神奈川県には、古墳・横穴墓が多く存在しています。発掘調査を行うと、埋葬の痕跡とともに、金や銀をあしらった副葬品も出土します。それらは地域ごとに特徴を備え、相互に比較することで往時の情勢も見えてきます。現在も見学できる古墳や横穴墓も紹介しながら、サガミ社会の形成に向けた動静を探っていきます。(柏木 善治) |
第5回 | 2025/07/26 |
古代相模国における地方官衛のすがた 古代では各地に統治機構として地方官衙(役所)が置かれていました。相模国高座郡衙と比定された茅ヶ崎市下寺尾官衙遺跡群について発掘調査成果を基に郡衙や寺院、川津、祭祀場の様相を概観し、調査研究と保存活用について考えます。加えて高座郡と大住郡の郡境を考える上で重要な中世の史跡旧相模川橋脚を紹介し、本史跡が持つ多様な評価について触れます。(大村 浩司) |
(公財)かながわ考古学財団客員技術指導員・日本考古学協会員
国立歴史民俗博物館
神奈川県立博物館
(公財)かながわ考古学財団
茅ヶ崎市教育委員会
※講師については都合により変更する場合があります