25A1600045
中世考古学への招待Ⅳ【対面講座】 遺跡と史料からみる中世の風景

キャンセル待ち

講座概要

講座番号 25A1600045
期間 2025年8月23日 ~ 2025年9月20日
回数 5回
曜日
時間 15:30~17:00
定員 30名  ※先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。
受講料 9,000円 8,100円
申込期間 2025年3月3日 ~ 2025年8月8日
※申込期間後も定員に余裕がある場合は、受け付けますのでお問い合わせください。
会場 KUポートスクエア
備考 ご好評につき現在キャンセル待ちとなっております。
キャンセル待ちをご希望の方はKUポートスクエアまでお電話にてご連絡ください。


ご好評につき定員を拡大いたしました。20名⇒30名
講座レベル なし
教材 (配布)
レジュメ

※ 受講料には、教材費(一部の講座を除く)及び消費税が含まれます。
※ 受講者区分 一般の方:一般の方 神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生神奈川大学生・卒業生等および協議会加盟大学在学生
※ 受講者区分が 一般の方で、前年度、生涯学習・エクステンション講座の受講歴(一部講座除く)がある方は、受講料を5%割り引きます。

※ 開講日程や時間は、講師の緊急な都合などにより変更する場合があります。
※ 定員に満たない場合は、開講できないことがあります。

内容

日本各地では数多くの遺跡発掘調査が行われ、地下に埋もれていた遺跡が膨大な出土品と共に明らかにされている。その成果はマスコミなどにより報道され、多くの人の注目を集めているが、新聞やテレビを賑やかす様な「新発見」にとどまらず、調査によって蓄えられた発掘データの積み重ねによって、『日本史』像に再考を迫るような新事実も明らかにされている。これまで聞いたことのある『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」が見えはじめており、なかでも中近世の遺跡の調査の進展にともなう研究の進展には目をみはるものがある。
本講座では神奈川県の都市・鎌倉を中心に、遺跡や遺物だけでなく、文献史料、絵図、絵巻などを比較材料とすることで明らかになる中世人の暮らしや世界観を、新進気鋭の研究者により最新情報を交えつつ平易に解説していく。「中世考古学への招待」として、遺跡・遺物というリアリティと、ひと味違ったアプローチを通じて、歴史上の舞台となった各地の旧跡や博物館の訪問が楽しくなるような『新たな中世像』を描き出したい。ひいては考古学の楽しさを通じて、文化遺産保護の意義について考える切っ掛けの一助となればありがたい。

講座日程

開講月日 内容
第1回 2025/08/23 絵図からみる中世北鎌倉の景観
現在、賑やかさをみせる鎌倉の北の玄関口「北鎌倉駅」の周辺は、「円覚寺境内絵図」によって中世の景観を垣間見ることができる。「絵図」とともに周囲の発掘事例や現在も残る「やぐら」、文献史料のほか僧侶の夢の話までを使用して、門前に住む人々の生活や鎌倉街道沿いの中世の姿をより鮮明にしていく。(古田土 俊一)
第2回 2025/08/30 出土文字史料から考える鎌倉の家事情
政権都市鎌倉には、御家人をはじめ多種多様な人物が集い生活していたが、その実態については未だ分からないことが多い。『吾妻鏡』などの文献史料や近年の発掘調査によって発見された文字史料を基に、都市鎌倉の家事情について考察する。(松吉 大樹)
第3回 2025/09/06 出土文字史料の可能性を探る
鎌倉では近年、「建保三年」銘の題簽軸(だいせんじく)が見つかるなど、新たな文字史料の発見が続いている。いずれも文献からは伺い知ることのできない情報を持つ貴重な史料である。近年見つかった新たな出土文字史料の魅力に迫るとともに、出土文字史料と文献史料の解読方法の違いなどもあわせて紹介したい。(大澤 泉)
第4回 2025/09/13 絵巻から探る武士の暮らしと戦い
中世には、詞(ことば)と絵からなる絵巻物が発達した。それらは、中世の風景を伝える貴重な史料である。『一遍聖絵』『法然上人絵伝』などの祖師伝絵、『粉河寺縁起』『春日権現験記絵』といった縁起絵、『後三年合戦絵詞』『平治物語絵巻』『蒙古襲来絵巻(竹崎季長絵詞)』に代表される合戦絵などに分類されるが、どのジャンルの絵巻にも武士が登場する。それらを読み解き、中世武士の生活と合戦の実像を探ってみたい。(中澤 克昭)
第5回 2025/09/20 浄光明寺敷地絵図を読み解く
平成12年(2000年)に発見された『浄光明寺敷地絵図』(国重文)は、鎌倉幕府滅亡前後の鎌倉の谷戸の様子を具体的に示してくれる第一級資料である。しかし、発見からまだ日が浅いためその研究の余地は存分に残されており、例えるならば未完のパズルと言えよう。膨大な可能性を秘めたこのパズルに、関連する文献史料の情報や考古学的成果というピースをはめ込んでいくことによって、中世鎌倉の谷戸の姿をより具体的に復元していく。(大三輪 龍哉)

講師紹介

古田土 俊一

神奈川大学非常勤講師

松吉 大樹

NPO法人鎌倉考古学研究所

大澤 泉

鎌倉市歴史文化交流館学芸員

中澤 克昭

上智大学教授

大三輪 龍哉

浄光明寺住職、 NPO法人鎌倉考古学研究所

※講師については都合により変更する場合があります

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